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好きなことテキトーに書いていく日記

SeagateのFireCuda 510をレビューする話。クリエイター&ゲーマー向けの高耐久SSD

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おはようございます。Syunです。まだまだ暑いですね。熱中症とパソコンのサーマルスロットリングにお気を付けて。さて、今日はSSDのレビュー日記です。

 

SeagateさんからSSDを・・・いただきました。

先日なのですが、HDDとかSSDでお馴染みのSeagateさんから「FireCuda 510」というNVMe SSDをいただきました。

なんでも、なんとな~く応募したSeagate SSDもらエール・キャンペーン」というのに当選した模様。まさか当たるとは思っていなくて、応募したことすらすっかり忘れていました。

私のメインPC(自作だよ)は某社のSATA SSD 256GBをCドライブにしていたのですが、最近さすがに容量が足りなくなってきていて、ちょうど新しいSSDの購入を検討していたのでした。いや、本当に助かります。Seagateさんありがとう・・・。

 

今回はいただいた「FireCuda 510」のレビューを書こうと思います。なお、私はSSDにそこまで詳しくはないので(さすがにTLCMLCの違いくらいは分かるけど)、主にゲームやOfficeなどの普段使いをメインにレビューしていきます。

一応提供という形にはなりますが、いいところ悪いところは出来るだけ率直に書いていきます。ベタ褒め一辺倒の偏ったもの書くとそれはそれで怒られる気がするので。

 

「FireCuda 510」の特徴

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まず実機レビューに入る前に、「FireCuda 510」の特徴についてまとめておきたいと思います。

基本性能を表にしてみました。

FireCuda 510

サイズ

M.2 (Type2280)

規格

PCIe3.0 (NVMe)

NAND

TLC

容量

1000GB

読み込み速度

3450MB/s

書き込み速度

3200MB/s

平均故障間隔(MTBF)

180万時間

TBW

1300TB

 

最近主流となりつつあるNVMeのSSDですね。速度に関しては他PCIe3.0のSSDと大差なく3000MB/s越えです。早い。ちなみに、従来の2.5インチSSD(SATA)の最大速度は早くても550MB/sぐらいなので、理論上はFireCuda 510の方が6倍くらい早いです。最近はさらに2倍くらい早いPCIe 4.0対応SSDが登場して霞みがちですが、3.0もめちゃくちゃ早いんですよね。

サイズも主流のType2280で、採用NANDもTLCと一見他社製と違いはなさそうに見えます・・・。が、ここで注目して欲しいのは圧倒的な耐久性です。

圧倒的な耐久性

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FireCuda 510の一番の特徴はやはり圧倒的な耐久性でしょう。

まずMTBF(平均故障間隔)。これは、1回故障してから次に故障するまでの時間(間隔)の平均値を表す指標です。多分競合に当たるであろう某S社のSSDを調べてみたところMTBFは150万時間でした。一方でFireCuda 510は180万時間。実に1.2倍。

・・・まあ、でも、150万時間は約171年、180万時間は約205年なので、そこまで必要かと言われれば微妙な気もします。多分僕生きてないと思う。ただ、MTBFは数値が大きいほど壊れにくい(=信頼性が高い)と言えるので、大きければ大きいほど良いです。

 

次にTBW(最大書き込みByte数)。これはシンプルで、SSDに書き込みが出来る最大容量を表す数値です。

これまた競合の某C社・W社・S社の数値を調べて見たところ、300TBWもしくは600TBWの商品しかありませんでした。それに対しFireCuda 510はなんと1300TBW。2倍以上とぶっ飛んでおります。もちろん、環境によって異なってくるのでTBWが1300だから1300TB限界まで書き込めるわけではないのですが、耐久性の目安数値として考えても超高耐久です。

ちなみに私が調べた限り、1000GBのPCIE3.0 SSDではこのFireCuda 510が一番TBW高いっぽいです。

そうは言っても、普通にオフィスワークとかで使う人は300TBWでも全然問題ないので、そこまで耐久性は必要ありません。

公式サイトにも書いてありますが、この高耐久の恩恵を受けられるのはゲーマーやクリエイターでしょう。容量の大きいゲームや8K動画編集などは莫大な量の書込み(読込みもだけど)をするので最大書き込み量は多ければ多い方がいいです。無理やり極端な例を出しますが、8K60pの動画は1分で1.1GBほど容量があるようなので、8時間の動画は約530GB。8時間の動画を毎日書き出すと仮定すれば、600TBWの場合3年ちょっと使えます。一方で1300TBWなら7年弱。

まあ、こんな使い方する人は絶対いないでしょうが、他社のSSDを比べて耐久性が高く、ちょっとやそっとじゃ壊れないと言うのが特徴のようです。

無償でデータ復旧

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もう一つの特徴として、購入から3年以内であれば無料でデータ復旧サービスを利用できる点。

正直SSDはデータが飛ぶなんて事はそうそうないはずですが、水没させたとか、停電でぶっ壊れたとかのアクシデントでデータが消えた時の復旧に対応しています。あと間違ってデータ消去してしまったという場合でも対応するとのこと。それは優しい。SSDのデータ復旧は専門の業者に頼むと最悪何十万もしますからね(そんな大切なデータはバックアップ取っておけよって話ですが)。それが無料とか、優しいなぁ。

私自身SSDのデータ紛失は体験したことないですが(HDDは3回ほどあります・・・)、万が一の時に無料でデータを取り戻せるのは大分安心。HDDの時の思い出になりますが、データが消えてる時のショックって半端ないんですよね。そんでもって復旧業者の価格ページを見てまたショックを受けるという。もう2度と味わいたくないです。もちろん、データ復旧サービスにも限界があり、100%データを取り戻せるわけではないので悪しからず。

開封

さて、ここまで大分長く書いた気がしますが、いよいよ実物のレビューに入ります。

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こちらがいただいたFireCuda 510のパッケージ。ずいぶんと小さくて薄いです。表面に映っている謎の生き物は竜ですかね?何を表しているのかは分かりませんがなんとなーくゲーム用って印象を受けます。僕中学生の頃にこういう絵がプリントされたTシャツとか着てた。

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開けてみました。中にはSSD本体、保証説明用紙、先ほど書いたデータ復旧サービスの説明書が入っていました。至ってシンプルです。

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SSD本体は静電気防止袋に入っています。はじめてM.2のSSD持ったんですけど、めちゃくちゃ軽いですね。しかも小さい。

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じゃーん。こちらがFireCuda 510でございます。製品名が書かれた割とシンプルなシールが貼ってあります。ちょっとズレてるのはご愛敬。ちなみに、後述しますがヒートシンクを付ける時でもこのシールは剥がさなくてオッケーです。

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適当に近くにあったボールペンと並べてみました。思っていたより大分小さいです。てっきりDDRメモリぐらいだと思ってた。こんなのに1TBも入っていて、しかも3400MB/sも速度出せるんですよね。技術の進歩ってすげえなぁ。

背面はこんな感じです。最近だと両面実装のNVMe SSDも増えてきているとのことですが、これは片面実装です。熱処理が楽ですね。

 

取り付け・読み込み

それでは次に取り付けを行います。と言っても挿すだけですけどね。

その前に、今回使った私のPCのスペックを書いておきますね。以降のレビューは全てこのパソコンで行っています。

Syun's PC

CPU

AMD Ryzen7 3700X

マザーボード

ASUS TUF GAMING X570-Plus

メモリ

32GB(DDR4-3200)

グラフィックボード

AMD Radeon RX470

Cドライブ

250GB(2.5インチ SATA SSD)

Dドライブ

1TB (SATA HDD)

Eドライブ

4TB (SATA HDD)

 

なおM.2タイプのSSDを取り付けるには、PCのマザーボードにスロットが実装されている必要があります。そこら辺はご自身で調べてください。最近のマザーボードだとエントリーモデルでも割と付いている印象。マザボにスロットがない場合でも、変換ケース(これとかhttps://amzn.to/370krFS )を買えば外付けドライブとして使うことが出来ます。

 

取り付け

では、取り付けます。

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私の使っているマザーボードにはM.2(NVMe対応)スロットが2つあって、片方にはヒートシンクが標準で付いていました(写真参考)。ヒートシンクってのはSSDに貼っつけて温度を下げる物ですね。CPUクーラーのファンがないVerと思えばいいです(超ざっくり)。

公式サイトを読む限りFireCuda 510にヒートシンクを付けろという記述はなかったので、特になくても良さそうですが(出来れば付けた方がいい)、せっかくマザボに付属していたので、今回はヒートシンクありで使ってみることにします。

 

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ドライバーを使ってまずヒートシンクマザボから外します。

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次に端子にFireCuda 510を差し込みます。

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左側をネジで止めます。なおこのネジはSSDのパッケージには入っていません。私はマザーボードに付属していたものを使いました。持ってない方は事前にAmazonとかで買っておくと吉です。

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そして、ヒートシンクの裏に貼ってあったフィルムをペリペリと剥がし・・・

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上からかぶせるように装着しました。SSD側のシールを剥がす必要はありません。

ドライブとして読み込む

これで新しいドライブ(F)として使えるようになった・・・訳ではないんですね。

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意気揚々とパソコンをつけてみたところ、どうやらドライブとして使えるようにはなっていないっぽい。

というのも、「新しいディスクの割り当て」を忘れていました。超ざっくり過程を書いていきます。

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まずはWindowsの「ディスクを管理」を開きます。未割り当ての容量931GBのディスクが表示されていました。これがFireCuda 510でしょう。

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右クリックで「新しいシンプルボリューム」をクリックします。

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サイズを聞かれたので最大で決定しました。

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で、処理を待ってもう一度エクスプローラーを見ると・・・、ちゃんと認識されていました。これでFドライブとして使えるようになりました。

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こんな感じでちゃんと認識されました(当たり前)。

 

使ってみた

ではここからは実際に使ってみた感想と比較になります。

FireCuda 510ベンチマーク

オタクの皆さんご愛用のクリスタルディスクマークでスピードを測ります。今回は書き込みデータ量を特大/大/中/小と4つ想定してテストしてみました。なお、ちょっとしたアクシデントでCドライブ移行後に計測したデータになっていますが、速度は低下しませんでした。

 

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まずは2GiB。公称のシーケンシャルリード値と比べると読込み速度は若干落ちていますが、書込みはちょっと足りないくらいで結構いいところを行っています。下に載せていますが、今まで使っていたSATAと比べると約5倍です。はやーい。ランダムアクセスも結構早いのでよさげ。

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次は8GiB。2GiBとあまり差がないですね。マルチのランダムライトだけ数値が落ちました。その他若干上下はありますが、誤差の範囲内でしょう。

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お次は32GiB。若干シーケンシャルリードとマルチのランダムリードが落ちました。それ以外はやはり誤差の範囲内ですかね。

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最後に大きめの64GiB。これはずいぶんとシーケンシャルリードの数値が落ちました。これでも全然使えるレベルですけども。でもその他は特に変化なさそうですね。

 

私はここら辺全っ然詳しくないので分からないのですが、大容量を一気に書き込むと速度低下を起こす時があるようです。まあSSDはみんなそうなので、これに限った話ではありません。私の体感ですけども、普段使っていて速度低下で困る事は特にないです。

 

また、シーケンシャルリードの値が公称値に満たない問題ですが、これは私のPCの問題の可能性も考えられるので一概にSSDに問題があると言えません。他の方のレビューを見ていると、普通に公称値ぐらいは出ているようなので、おそらく私のPCの問題か相性かだと思われます。・・・が、私はこれ以外にNVMe対応のPCを持っていないのでこれ以上の検証は出来ません。まあ速度が公称値より300MB/s遅いからといって何か困っているわけではないので私としては全然かまいませんが。

参考:SATA SSD

参考までに今までCドライブで使っていた2.5インチのSATA SSDの速度も測ってみました。

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じゃん。うーん、遅い。いや、これでも一応普段使いが出来るレベルの速度なので遅いわけではないんですけどね。さっきの速度見てしまうと、すごくショボく見える。シーケンシャルライトなんてFireCuda 510の8%ですからね。

なお、OS入れている上に容量ギリギリまで入れているため、おそらくそこら辺の同型より数値は低く出ていると思われます。あくまで私の環境での話だと思ってください。

参考:SATA HDD

次に私が写真&ゲーム保存用ストレージとして使っているHDDも見てみましょう。

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まあ、分かってはいましたが激遅です。論外です。データ保存用としてはいいんですけど、これをCドライブとして使うとか、頻繁にデータの出し入れするとか、無理でしょう。とは言っても、十数年前まではこれにOS入れていたんですよねぇ。パソコンの起動時間とカップヌードルの完成時間がいい勝負だった時代です。懐かしいなぁ。SSDが普及した今から考えるとあり得ないですね。

とは言いつつ、私も実はゲーム用ストレージとして使っているんですけど。

 

SATA SSD/HDDと比較

お次は今まで使っていたSSD・HDD とFireCuda 510を比べてみます。まあやる前からなんとなく結果は分かりますけども。

ゲーム起動

まずはゲームから比較してみましょう。・・・と、言っても実は私、重いゲームあんまりプレイしないんですよねぇ。主にシュミレーションゲームが好きなので・・・。マイクラとか信長の野望で比較するか?と思ったんですけど、アレはそもそもHDDから起動してもロードにそこまで時間かからないし、比較にならん。・・・と、いろいろゲームのライブラリを眺めた上で私が一番差が出そうと思ったゲームは「STAR WARSバトルフロントⅡ」。

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EAが開発して2017年に発売されたソフトです(中身は別物で同名のゲームがPS2の時代に出てる)。これ結構(私が持ってるゲームの中だと)ロード長いので比較ソフトにしてみます。ちなみに以前Epicで無料配布されていた時にもらったやつです。タダで結構楽しませてもらってます。Epicさんありがとう。

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データ量は約90GB。ゲームデータをダウンロードし、初回起動でどれだけ差が出るか比較してみます。

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(起動してからこの画面が表示されるまで)。なお、SATA SSDには90GBも空きスペースがなかったのでFireCuda 510とHDDのタイマンです。

じゃあもう先に結果出しちゃいますね。はいこんな感じ。

HDD

1分11秒

FireCuda 510

24秒

 

これは結構差が出ました。HDDの方はソフトを起動させてからボケーーーーッと画面を眺める時間が続くのですが、FireCuda 510はソフト起動してからメニューに行くまでが早いです。ゲームによって異なるので一概にとは言えませんが、待ち時間が半分以下です。他にNVMeのSSDを持っていないので他社と比べてどうかは分からないのですが、少なくともゲーム用ストレージとして使うなら圧倒的にHDDよりNVMe SSDだと思いました。

ダウンロードに関しては両者とも差は見当たりませんでした。多分上限書き込み速度よりダウンロード速度の方が遅いからでしょうね。よわよわWI-FI環境で暮らしているので。

軽いゲームはあんまり。プレイ中に差を感じることはある。

他のソフトはどんなもんかと私がたくさん持ってるシミュレーションゲーム(シティースカイライン、A列車でいこうPC、信長の野望 大志、Minecraftなど・・・)を軒並み起動してみましたが、そこまで起動速度に違いはありませんでした。ただ、この手のゲームはソフト自体は軽くて容量が小さくても、プレイしていくうちにデータが溜まってきて重くなっていくというのがよくあります。比較のため若干プレイしてみたところ、そういったやり込んだマップデータの読み込みでは(数値に出来ませんが)体感的に若干読み込みが早く感じました(マップの遷移とかも)。SATA SSDとFireCuda 510ではそこまで分からないのですが、HDDと比べると結構体感は変わってきます。軽いゲームでもそれなりに効果はありそうです。

 

以上の比較から、データの読み書きが頻繁で、容量が大きければ大きいゲームほどNVMeの恩恵を受けられるんじゃないかなと思いました。逆に軽いゲームしかしない人は正直SATA SSDでも差はあんまり分からないです。HDD使ってる人からすれば結構な違いが出ます。

 

SATAとNVMeで起動速度対決

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では次にFireCuda 510をCドライブにして起動速度を測ってみます。HDDは遅すぎるので論外とし、今回は私が前から気になっていた、SATAとNVMeのSSDでは起動速度に差は出るのか、という比較をしようと思います。理論上はSATAの方が遅いはずですけど、本当にNVMeの方が早く起動するのか、体感でそれを感じる事は出来るのかというのを試します。

本当はクリーンインストールされた状態が一番いいんでしょうけど、残念ながらそれはデータの都合上出来ないので、現在のCドライブをFireCuda 510にそっくりそのままコピーし、起動させ時間を計りました。

 

・・・と、ここで問題が発生。このFireCuda 510、データ移行ソフトがついてないのでした。Cドライブの中身を完全コピーするには専用のソフトが必要なのですが、このSSDにはついていないので、出来ないなぁ・・・。と、困っていたところ、昔他社のSSDを買った時に無料で付いてきたacronis true imageというソフトを思い出しました。ダウンロードしたら使えたのでなんとか難を逃れ・・・・・・。

探せばフリーソフトはあるんでしょうけど、信頼性のあるソフトは大体有料なので、他社と同じように無料でクローンソフト付けて欲しかったなぁ、Seagateさん。

 

で、なんとか同じデータに揃えることが出来たので起動速度を測ってみました。その結果がこちら。

SATA SSD

18.9秒

FireCuda 510

13.6秒

 

ふむ・・・5.3秒短くなりました。違いは・・・うーん、分からん。元々スタートアップが多くて起動は遅い方だったんで、13.6でも別に長くは感じませんけど、かといってSATAの時より短くなったという感じはしないです。言われてみればそうかも・・・みたいな。正直もうちょっと早くなるものだと思っていたのでちょっと拍子抜けかも。そもそもアップデート繰り返しすぎてOS自体が重くなっているってのもありそうですけど。ちなみに、データコピー直後はNVMeの方はもうちょっと遅く起動していたんですけど、何度か起動を繰り返していたらいつの間にか13.5秒前後に収まりました。なんか最適化とかあるんですかね。

 

SATA VS NVMe起動対決結果
私の環境では起動速度に体感の差は生まれなかった

 

動画編集は読み込みが早くて便利

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次、私はたまーに動画編集するのですが、その時の使い勝手について比較してみました。使ったソフトはDaVinci Resolveです。

普段はソフトをSATA SSDに入れておいてHDDに保存している動画を読み込むという使い方をしていたのですが、それを全てFireCuda 510に変えてみました。

結果としては、動画の読み込みがスムーズになり、作業効率が上がりました。今までは大きなサイズの動画ファイルだとHDDなので読み込むのに大分時間がかかっていたのですが、NVMeになったことでそれが一瞬で終わります。あの読み込みを待つ微妙な時間がなくなって、シームレスに編集を続けられるのは大分便利ですし、モチベも続きます。

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適当な動画を作ってエンコードしてみましたが、エンコード速度にはさほど差はありませんでした。まあここら辺はストレージではなくCPUとかメモリの話ですからね。

普段使いしてみて:フリーズがなくなった

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では実機レビュー最後に、1ヶ月実際にCドライブ(OS兼ゲーム用)としてFireCuda 510を使ってきた感想を書きます。

まず一番変わったなと思ったのは、パソコンのフリーズがなくなったこと。

今までのSATA SSDだと、起動した直後とかWindowsアップデートを裏で行っている時とかにディスクの使用量が100%になってフリーズしたり動作が重くなったりと言うことが結構な頻度であったんですよ。それが今回、NVMeのSSDに変更してなくなりました。これ結構うれしいポイント。シーケンシャルもランダムも早いので、ディスクの使用率が100%になるという瞬間をこの1ヶ月見ていません。ディスクに余裕を持ちながら作業を行うことが出来ています。

それ以外の使い勝手ですが、正直、大してSATASSDと変わりません。データのコピーなどは早くできるのでしょうけど、そもそも私が持っている周辺機器(ポータブルSSDとか)の速度がせいぜい450MB/sなので、その超スピードを生かすシーンがありませんでした。もしThunderbolt3とかUSB4の周辺機器を持っている人であれば超高速でデータのやりとりが出来るのではないかと思います。

オフィスツールの起動や動作もほとんど分からないです。もともとSATASSDでも重くなることはほとんどなかったですもんね・・・。

まとめ:創作・ゲーム用ストレージにおすすめ

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ここまでFireCuda 510を1ヶ月使っての感想や比較を書いてきました。一度いいところ微妙なところを超簡単にまとめたいと思います

いいところ

・早い(これに尽きる)

・高耐久

・データ復旧サービス付き

 

微妙なところ

・クリエイティブ・ゲーム以外ではSATAと体感が変わらない

・クローンソフトが付いてこない

 

こんな感じです。正直に書きますと、このFireCuda 510はクリエイティブとゲームをプレイする人以外は買ってもそこまで恩恵を受けられないと思います。現状SATA SSDの速度でも問題ないと言う人は、別にNVMeのSSD買ったところで何が変わったか分からないでしょう。そんな所に金をかけるよりCPUとかメモリとかにお金使った方がいいです。

逆に、SATA SSDでは速度的に満足できない人・・・つまりはクリエイティブな作業をする人やゲーマーになると思うのですが、そういう人は実際に速さを体感できるのではないかと。

つまり、クリエイターやゲーマーにオススメのSSDです(完全に公式と同じこと言ってる・・・)。

クリエイターってちょっとした時間とかも無駄にしたくないって人が多い印象がありますし(偏見)、出来るだけ速いストレージに変えた方が、仕事をするに当たってストレスなく作業する事が出来ると思います。また、ゲーマーはロード時間の長さがそのままゲーム体験に繋がってくるので、出来るだけロードは短い方がうれしい。そういう時はNVMeのSSDの出番ではないかと。そんでもって、公式で高耐久とうたわれている上、無料でデータ復旧までやってくれるので、そういう大切なデータを入れても多分安心でしょう。

ただ、Cドライブにするのはあんまりオススメできません。まず、クローンソフトが付いてないので、Cドライブのコピーを取るのに結構手間取ります。そんでもってコピーしたところで別に体感はそこまで変わらない上(フリーズは少なくなりますが)、逆にOS関連の邪魔な処理が入って本来の性能をゲームや創作シーンで出し切れない可能性があります。

CドライブはSATASSDにでもして、DドライブとしてFireCuda 510を使うのが一番良いのではないのかなと思いました。

他社の製品を持ってないのであんまり断言的な言い方は出来ませんが、1ヶ月触ったところでは特に動作に問題はなく、且つ速度もしっかり出ていて熱暴走とかもしてないので、なかなかよさげな商品だと感じました。NVMeのSSDを検討する時はぜひ候補の1つに入れて欲しい製品です。

 

ということで以上がFireCuda 510のレビューとなります。ここまでお読みいただきありがとうございました。そして今回SSDを送ってくださったSeagateさんにも感謝します。おかげさまで我が自作PCのストレージ問題が解決しました。壊れるまで使い倒そうと思います。私の寿命の方が先に来る可能性がありますが。

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今回レビューしたものより高性能なFireCuda 520と先日販売を開始したFireCuda530という製品もあるようです。どちらもPCIe4.0を採用しているようですね。Ryzen環境の方はそちらを候補に入れるのもいいかも。

 

暑い日が続きますが水分補給と日焼け止めにはお気を付けて。日焼け止め塗らないとマスク焼けしちゃいますからね(すでに私は若干し始めました)。それじゃ今日はこの辺で。ではでは。

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